薬膳の書

* * * 第八弾 * * 「アロエ」 * * *

“アロエ”は、よくみかけますね。
ヨーグルトに入っていたり、ドリンクに入っていたり、生活雑貨でも、石鹸、化粧品やシャンプーなど、よく見かけるようになりました。葉は、苦くてイカツイ印象のアロエ!でも、中は透明でとってもジューシーなんですよ!

◆育て方◆
日光が大好きなので、日当たりのよい所で、土が乾いたらタップリのお水を。寒さに弱いので、冬は室内で水は控えめに。


アロエって?
アロエは、葉が多肉質で縁に鋭いトゲがあります。ユリ科に属し多年草木、葉は多肉質で粘液を含む、花柄を伸ばし橙黄色の花を咲かす。 アフリカ大陸とマダガスカルなどが原産地で、約300種類以上が知られています。日本には、多肉植物として、約50種類以上がおもに観賞用として栽培れています。一般的にアロエと呼ばれているものは「キダチアロエ」(医者いらず)です。
暖地で海岸地域であるなら戸外で、冬越しができる。。。霜や凍結には、弱いので冬の水やりをなるべくひかえるのが、越冬させるコツだそうです。
医者いらず=キダチアロエ
東西の民間薬、漢方薬として、アロエがどんな症状や病気に使われてきたかを、ざっとあげてみます。ヤケド、切り傷、打ち身、ねんざ水虫、湿疹、おでき、ウオノメ、あかぎれ、しもやけ、あせも、床ずれ、虫刺され、痔、歯痛口内炎、肌荒れ、便秘、胃腸病、カゼ、二日酔い、乗り物酔い、頭痛、肩こり、糖尿病。数え上げたらきりがないほどです。しかも、これらの効果が最近になって医学的、薬学的にも証明されるようになってきたのです。そして、最近の研究では、大腸癌の抑制効果まであると。。。
アロエが別名“医者いらず”“薬の木”などと呼ばれてきたのも、大いにうなずけることなのです。

効用−薬編 効用−美容編

葉汁をそのままか、すりおろす、または輪切りにして、水で煮だす。
消化不良、胃炎などに効果あり。
量により、緩下作用があらわれる。

生葉が火傷や虫刺されなどによる炎症に対して強い鎮痛作用

最近では、血糖値を下げる効果や発癌の抑制効果があるという研究がすすんでいる。

アロインという成分により美白作用が期待。

ヒスタミンという成分によりアレルギーを抑制することが期待。

特定の細菌には殺菌効果あり。

消炎効果、細胞増殖効果、保湿効果なども効果あり。


−こんな歴史もある−
紀元前4世紀アレキサンダー大王が、負傷した兵士の治療薬を確保するためアロエの豊富なソコトラ島を征服した。

エジプトの女王クレオパトラもアロエを化粧水として使用していた薬効を持つ植物である。



むかご銀杏(ぎんなん)薬膳目次