薬膳の書

* * * 第七弾 * * 「むかご」 * * *

はじめて、聞く方が多いでしょうか...?

ヌカゴともいう。
ヤマノイモなどの葉腋(ようえき=葉の付け根)に生じる小形の肉塊のことです。
この「ぬかご」には、養分が貯えられていて、食用として用いられます。また、繁殖能力がありますので、地中に埋めておくと、発芽・発根して新しい苗として成長していきます。
大きさは、1〜2cmの球形ですが、種類によっては、5cmかそれを越す種類のものもあり、むかごが主役となる種類も中にはあるようです。むかごの漢字は「零余子」と書きます。

ヤマノイモって何? 効能

ヤマノイモの仲間は、世界に600種以上知られており中国大陸原産で古くから日本に渡来してきたものです。 八百屋の店頭にある 「いちょういも」 「つくねいも」 「ながいも」「いちねんいも」は、ナガイモといわれ栽培品種です。それと区別がつくように、ナガイモに対し、ヤマノイモは、山野に自生しているもの。“ヤマイモ”とか“自然薯(じねんじょ)”と呼んでいる。
植物学的には、全く別の品種です。
 そして、いもの種類としてもう1つ挙げるならば、
「里芋(さといも)」があるが、サトイモは、そのヤマノイモに対して里で栽培されたところから、サトイモという名が生まれたもの。

自然薯の効能。。。
強壮、強精薬として、胃を丈夫にします。慢性の下痢などにも効果あり。
一般には、とろろ汁として食用すると、効果があり、消化酵素が多く含まれているため、生食しても消化がよい。

−調理方法−
●むかご●
竹串さし連ねてつけ焼き。ご飯に入れて炊き込む。汁の実。ゆでて塩をかける。

●ヤマノイモ●
とろろ汁にし、ご飯にかけて。…この時、麦飯と非常に相性がよい。


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