薬膳の書

* * * 第十弾 * * 「いちじく」 * * *

いちじくを漢字で書くと「無花果」と書きます。
花がないわけではありません。実の中に無数の白い花を咲かせます。実に包まれて外から見えないので、「無花果」の漢字がついているようです。また、未熟な実は効能が低いだでけでなく、胃が傷んだり、食欲をなくしたりすることがあるので、必ず、熟したものを食べるようにしましょう!
先端が割れてきたものが熟した実の目安なので、覚えておくとよいかもしれませんね。。
クワ科−落葉樹 原産−小アジア

−生薬として用いられている−
※ 秋に熟した果実を天日で乾燥させてもの=無花果(むかか)
※ 真夏に葉を採取して水洗いし天日で乾燥させたもの=無花果葉(むかかよう)

生食で

無花果

無花果葉 白い乳液
便秘に効果あり。
健胃、整腸の作用、潤腸作用もあり。
胃腸が弱くて、下痢をしたりする症状には実を3〜4個食べるとよい。
生食と同じ効果下痢、便秘に効果がある。プラス、のどの炎症を和らげるので、風邪の時ののどの痛みによい。

煎じたものを、空腹時に服用すると、血圧降下の効果あり。
お風呂に入れると
神経痛や痔に効果あり。

葉や茎を傷つけると出てくる、白い乳液。。
タンパク質分解酵素を含むので、虫下し、いぼとりに使用される。

−いちじくの成分−
プロテアーゼというタンパク質を分解する酵素が多く含まれていますから、
  お肉やお魚料理との相性がとてもよく、食後のデザートに最適です。
ペクチンという、水にとけやすい食物繊維がふくまれています。
  ペクチンは腸の中をきれいにして、コレステロールの吸収をおさえるため
  油っぽいものを食べた後のデザートにも、ピッタリです。

−おいしい食べ方−
※ 生食のときは、冷蔵庫で冷やすととてもおいしく食べられます。
※ ジャムにしてもおいしい。
※ 皮のままシロップ(砂糖)漬けにし、水分がなくなる程度に煮詰め、冷やす。
  (冷凍をしておくと、長期保存が可能)

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