薬膳の書

* * * 第十七弾 * * 「きくらげ」 * * *

形が人間の耳に似ていることから「木耳」
また、寒天質で歯ざわりが、クラゲに似ていることから、「木水母」と書くこともある。
キクラゲの味は淡白で、無味無臭に近い。
クラゲのようなコリコリとした歯ざわりが特徴中国料理には欠かせない食材です。
−キクラゲ科−


◆白キクラゲ◆
中国では、白キクラゲのことを「銀耳(インアル)」
と呼ばれていて、不老長寿の食材として珍重され
中華料理の高級食材として取り扱われています。

 

春から秋にかけて、クワやヤナギの枯れ木に発生するが、流通されているのは、黒いキクラゲの乾燥のものが多い。大きくツヤがあり、色も黒く、よく乾燥しているものが良品です。


−成分・効能−
他のキノコに比べ、食物繊維が多く含まれている。
乾燥したものは、ミネラル成分が多い。特徴であるコリコリとした歯ざわりは、膠(にかわ)質によるもので、血液浄化作用があるので、高血圧、動脈硬化、痔、潰瘍などに効果がある。高血圧の人は蒸して食べるとよい。
下痢・腹痛の時は、やわらかく煮て食べるとよい。

−調理・保存・料理−
乾燥したものを、水またはぬるま湯で10分ほどつけてもどす。
もどすと、量は元の、 約10倍になる。
また、もどしたものは、腐りやすいので、もどす時は量をよく考えてから!
 
保存は、夏期は特に、水分を吸収してしまい、カビが発生しやすい。
乾燥剤を入れた密封容器、もしくは、冷蔵庫に保存する。
 

がんもどきやすり身魚の揚げ物の具、酢の物、和え物、五目飯、茶碗蒸し
スープなど、細かく刻むと、いろいろな料理に活用できる。
精進料理の食材としてもよく利用されている。

白キクラゲは、氷砂糖で作ったシロップで煮ると、デザートにもなる。


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