豆腐 |
大豆を水に充分ひたして、うすでひく。その時でる豆汁が「豆乳」
豆乳に「にがり」を加えて、固めたものが「豆腐」
穴の空いた箱型に木綿布を敷いて流し込み、重石をして余分な水分を抜いて固めたものが木綿豆腐。豆腐の断面が不均一で外観も粗い感じ。
濃い豆乳を穴のない箱にいれ、水分を取り除かずに固めたものが絹ごし豆腐。キメ細かく、のど越しがよい。
豆腐の二次加工品として
厚揚げ…「生揚げ」ともいう。木綿豆腐を厚めに切り、水気を切って油で揚げたもの。
油揚げ…薄く切った豆腐を水切りしてあげたもの。大きさは地方によりさまざま。
がんもどき…木綿豆腐の水気を絞り、すり鉢ですって山芋などのつなぎを加え、刻み野菜と混ぜて揚げたもの。
高野豆腐…凍り豆腐、しみ豆腐ともいう。豆腐を一度凍らせ乾燥させたもの。スポンジ状の歯ごたえ。
ゆば…豆乳を加熱して表面にできた、タンパク質の薄い膜を 引き上げたもの。「生ゆば」と「干しゆば」がある。
おから…「うの花」ともいう。豆腐を作る工程ででる豆乳を絞った後の大豆のかす。豆腐を作る過程での副産物。
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納豆 |
大豆を煮て(または蒸す)柔らかくし、わらに詰め、40度の温度で一昼夜発酵させる。これが基本的な納豆の作り方だが、納豆菌を培養し、納豆菌をふりかけて作る方法が主流。最近では、わらではなく発泡容器に入った納豆の方が多い。また、粒も小さな粒が人気。ひきわり納豆や黒豆納豆もある。そして「におわない」納豆も市販されるようになった。納豆で名高いのは「茨城の水戸納豆」。関西での消費は少ない。 |
味噌 |
大豆を麹(こうじ)で発酵させたもの。麹の種類により「米みそ」「麦みそ」「豆みそ」がある。塩分の濃度によって分類すると「甘みそ」「辛みそ」に分類される。色では、「赤みそ」「白みそ」に分類。
−米みそ−
西京みそ…白みそで甘口。京都を中心に関西以西。香りがよい。
江戸みそ…赤みそで甘口。東京周辺が主産地。甘い香りがする。
信州みそ…淡色で辛口。主に信州で作られる。みその消費量の3割を占めるほど。サッパリした味。
仙台みそ…赤みそで辛口。他に、津軽みそ、秋田みそ、越後みそ、加賀みそなどもある。香りが高い。
−豆みそ−
赤みそで辛口。愛知、岐阜、三重が主産地。八丁みそ、三河みそ、三州みそ、名古屋みそなどがある。
愛知県岡崎市は八丁みその産地で名高い。うまみがある。
−麦みそ−
甘みそは九州が主産地。辛みそは、埼玉や栃木で多く生産。昔から農家で自家用に作ることが多かったので
「田舎みそ」とも呼ばれる。塩辛さが強い。 |
醤油 |
大豆と小麦を原料とする液体調味料。「紫」ともよばれ日本人の食生活とはきっても切れない調味料。
濃口しょうゆ…江戸中期頃、たまりしょうゆから発展したもの。生産の大部分を占める。香りが濃厚。
薄口しょうゆ…京料理によく用いられる。仕上げの時に甘酒を加え、甘みをつける。塩分が濃口より少し高い。
たまりしょうゆ…しょうゆの原形。中部地方で多く用いられ、原料は大豆のみ。独特の香りと甘い味がする。
再仕込みしょうゆ…二度しょうゆ醸造をすることからこの名前がついた。味は濃厚。
白しょうゆ…原料が大豆より小麦の方が多い。色は黄金色。名古屋特有の調味料。 |